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ILLUSTRATORのレイヤーパレットで次々に現れるアレを解消したい
弊社ではIllustratorのCS4、CS5、CS6での作業を行っています。バージョンをいくつか用意しているのは、クライアントへデータ納品する場合の都合やバージョンアップのタイミングを失敗した(CS5を追加したいと思った時に既にCS6しかなかったなどです)ためです。
レイヤーパレットのサブレイヤーが次々と表示される現象が起こった事ありませんか?
情報量の多いフライヤーなどを扱う場合、レイヤーやグループは作業管理をする上で非常に重要です。レイヤー数は多すぎても少なすぎても使いにくくなりま す。そもそもレイヤーとは「今自分の触っているオブジェクトがどの位置(上下関係)にあるのかを知るもの」ですので、膨大なレイヤー数でパレット右側にス ライダーが現れるようでは、機能していないのと変わらないでしょう。
手動で増えすぎているレイヤーは自分の管理でなんとかなりますが、こんな状態になった事ありませんか?
これはサブレイヤーと呼ばれて、レイヤーの中にあるオブジェクトの上下関係も表示できる大変便利(?)な機能です。
レイヤーパレット右上の▼から、レイヤーに分配(シーケンス)もしくはレイヤーに分配(ビルド)を選択するとこのような状態になるらしく、うっかり触るとこの表示のレイヤーは完全に元の状態に戻すことはできません。
どうしても戻したいという場合、次のステップを踏みます。
1.レイヤーパレットの、パネルオプションを表示させ、設定を変えます。
2.該当のレイヤーにあるオブジェクトのロック、非表示を解除し、ガイドラインを含む全てをコピー。(もしくはカット)。
元のレイヤーにあるものは、必要、不要とわず全てコピーしてください。もしくはカットというのはコピー漏れを防ぐためです。
3.コピー元のレイヤーは削除。新規レイヤーを作成し、前面にペースト。(コピー元のレイヤーに〜〜オプションは外しておく)
一連の流れはこちらを御覧ください。
これで元に戻るはずです。
この症状は、うっかりレイヤーパレットを触ってしまった時だけでなく、何もしていない状態で突然起こる(バグ)で起こる事もあります。そしてこの表示になってしまうと、設定の変更だけで完全には元の状態に戻ることはできません。上のやり方はある種、元のレイヤーにあるデータは消去して、新しく作り変えるというものです。
人間と同じようにIllustratorの風邪だと思って、慌てず適切な処理で仕事を進めてくださいね。