起承転結とは?
中国の漢詩の中でも最も短い「絶句」が、起承転結のはじまりと言われています。
少ない文字数で相手に効率的に伝えるテクニックとして、起句、承句、転句、結句として構成された絶句が日本に伝わり、起承転結として日本人にも愛されるようになったそうです。
小学校低学年頃に学ぶ起承転結ですが、大人でもうまく使えていないことが多く、私も同じように使えていませんでした。
改めて起承転結について調べてみたので、この記事でご紹介します。
起承転結の基本的な考え方。
起
これから伝える内容のはじまりを掲載します。状況についてや、これから何の話がはじまるのかを理解してもらう事が目的です。
(例)私は先日、趣味のサーフィンをする為に高知県に行きました。
承
承では、はじまりの続きを掲載します。具体的にその状況で何が起こったのかなど、起の内容を深掘りして説明します。
(例)事前に申し込んでいたサーフスクールに訪れ、日が暮れるまで波に乗り続けました。
転
はじまりから続いていたストーリーにアクセントをつける為、発生したハプニングなど、結につなげる伏線を敷きます。
(例)くたくたになった私が浜に上がると、帰りの飛行機の時間が迫っていました。
結
転の後に何が起こったのか、結果を掲載します。
話のオチであり、伝えたい内容の確信がここにあります。
(例)急いで空港に向かいましたが、フライトの時間に間に合わず、高知にもう一泊しました。
起承転結が全てではない。
まず、何の話をするのか、具体的に何の話をしているのか、どんなハプニングが起こって結果どうなったのかという王道の文章構成で、どのような順番で文章にすれば良いかがわかったと思います。 文章を書かないといけないけどどんな順番で書けばわからないという場合、伝えたい内容を箇条書きにしてみて、起承転結に並べ替えてから書き始めると読みやすくなるので試してみてください。 ただし、起承転結が全てではありません。広告やWebサイトなどのデザインを行う私たちは、スピーディーに相手に内容を伝える為、「結起承転」と、あえて順番を変えてストーリーを作る事もあります。
わかりやすいデザインを考える場合、起承転結よりも結起承転がオススメ。
広告やWebサイトなどのデザイン媒体では、伝えたい事柄を素早く相手に理解してもらう必要があります。
起承転結と順序良く伝える方法も間違いではありませんが、見ている人を飽きさせず、より早く理解度を高める為には、そもそもこのデザインは何を伝えたいのかをアイキャッチにして、その後順序良く内容の理解を深めてもらうという手法が有効です。
いずれにせよ、起承転結のそれぞれの役割をしっかりと理解し、話の構成を組み立てる必要があります。日々のブログやSNSの活動で「起承転結」を意識するだけでテクニックは向上するでしょう。是非試してみてください。